2月17日(土曜)に東京競馬場で第74回GⅢダイヤモンドS(芝3400m・4歳以上・ハンデキャップ・曇り・良馬場)が行われた。優勝したのは単勝2番人気に支持されたテーオーロイヤルテーオーロイヤルは22年にも当レースで優勝しており、隔年制覇となった。管理する栗東・岡田稲男調教師、騎乗した菱田裕二騎手ともダイヤモンドSは2勝目。テーオーロイヤルは北海道浦河町三嶋牧場の生産馬。馬主は小笹公也さん。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 グランスラムアスクを制してヒュミドールがハナを奪って先導。道中で動く馬もおらず、落ち着いたペースに。上がりの速い決着となりました。

 

 

 

 

【レース分析】 テーオーロイヤル(2番人気)はパドックの外めをキビキビと周回。6歳を迎えましたが、活気に溢れ、状態、気配は申し分ありませんでした。道中は1番人気に推されたサリエラをピタリとマーク。直線に向き、ライバルとの叩き合いに持ち込み、クビ差競り勝って、隔年で2度目のダイヤモンドS優勝。タイムは一昨年とほぼ変わらず、天皇賞(春)で③着のある実力馬が完全復活をアピールしました。


 

 

 

 「スタートを出て(サリエラと)どっちが前の位置を取るかと思っていました。僕のが後ろになったので、終始(サリエラを)見ながら、最後に交わせるようにと道中は考えていました。怪我から復帰して、またこうして乗せて頂き、そして勝つことができて嬉しいです。(天皇賞(春)に向けて)またいい状態でレースに臨んで勝利を目指したいと思いますし、僕も技術を上げていきたいですとレース後に菱田裕二騎手はコメント。テーオーロイヤルは骨折のため約1年間、戦列を離れていました。菱田騎手も昨秋から負傷のため戦線を離脱。再びターフに戻ってのコンビ再結成は感慨深く、最高の結果を得て春の大目標へ向かいます。

 

 

テーオーロイヤルの4代血統表

 


サリエラ(1番人気)は馬体重が10キロ増えていましたが、これはいい材料。ディープインパクト産駒は体重が増え過ぎると、身上の切れ味が鈍るケースがありますが、まったく太め感はなく、脚取りはシャープ。上々の雰囲気でした。4番手に陣取って折り合いに専念し、理想的なレース運びに映りましたが、アローワンスで1キロ重いテーオーロイヤルにクビ差だけ遅れてしまいました。今日のところは力負けというところでしょうか。ワープスピード(3番人気)は身のこなしが滑らかで、適度な気合乗り。状態は良く映りました。結果的にポジショニングの差が出ましたが、速い上がりの決着に対応できたのは収穫。着実に力をつけていますね。

 

 

 

ハーツイストワール(5番人気)は8歳でも心身ともに若々しく、中間はコース主体の調整に切り替え、状態は上向いていました。スローペースのヨーイドンですと分が悪く、上位馬に離されてしまいましたが、メンバーや展開ひとつで、まだまだ活躍が期待できます。トロピカルライト(6番人気)は小倉戦を使われ、中2週のローテーションでも馬体をキープ。活気も十分でした。49キロという軽ハンデとはいえ、終い勝負に徹して掲示板を確保。長距離適性も示しました。自己条件に戻れば、当然、勝ち負けになるでしょう。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

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